木更津・長須賀東照宮
国道16号を木更津市街に向かって進むと、「南長須賀」バス停の先が字南であり、西清小学校があります。その手前に大物主命、国常立命、瓊々杵尊(ににぎのみこと)を祭神とする日枝神社があります。
この神社の由緒は不詳ですが、かっての社名が山王社で、明治元年(1868)に現在名に改められました。現在の社殿は、弘化4年(1847)に再建されたもので、内部には葛飾北斎が当地に滞在中、畳ヶ池(この神社の南方、字堰ノ上にあり)辺で描いたという「富士の巻狩」の扁額が掲げられています。
境内社について、明治・大正期の『千葉県神社明細帳』に、
一.境内神社 七社
東照神社 祭神 源家康公
由緒 不詳
建物 石祠
とあります。この東照神社は、境内の右側に三基の石祠が並び、その左手の石祠(高さ67cm、幅23cm、奥行16cm)で、
(正 面) 東照宮
(右側面) 嘉永己酉年(二年、1849)
(左側面) 四月十七日
と刻まれています。