静岡の旅 臨済寺

静岡市内の駿府城址の北方にある「臨済寺」へ。

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寺伝によると、「今川義元の兄氏照の菩提寺で、義元の軍師太原(たいげん)雪斉(せっさい)長老が、師の大休禅師を迎え、開山した。雪斉は、今川義元の執権職として、帷幕(いばく。軍議をする場所)に縦横の機智を振るった人である。義元が、駿・遠・三の太守(たいしゅ)として東海に勇を振るったのも、雪斉の力によるとことが大で、この時代がまた、今川家の最盛期でもあった」という。

また、この寺と家康の関係については、「竹千代時代の天文十八年(1549)、八歳のときから、今川家の人質としての十二年間、この太原雪斉から文武両道を学んだのである。後年、家康が天下を治め、徳川三百年の基礎をつくった素地は、この幼年時代に培われたといえる」という。

最近、寺院を参拝する機会が多いが、本堂などがきんきらきんで、けばけばしさを感じることが多い。

しかし、この寺院の本堂及び境内ともに落ち着きが感じられ、そんな中にも格式に高さが伺われた。庭園が国の指定庭園、大方丈が国の重要文化財に指定されている。

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元記事 2012年8月6日