源頼朝伝説のある白旗神社

中央区新宿町1丁目にある「白旗神社」は、もとは稲倉魂命を祭神として「結城稲荷」と称されていました。

『千葉盛衰記』に、

<頼朝、結城稲荷に白旗を献納、それより白旗大明神と呼ぶ>

とあり、治承4年9月17日、源頼朝が千葉に来たとき、千葉介常胤は、ここに白旗を立ててお迎えしたといわれ、頼朝は源氏の白旗をこの神社に奉納されたことから、「白旗大明神」と呼ばれ、明治になって「白旗神社」に社号が改められました。

昭和31年2月3日に境内から古墳時代末期の「金銅装飾直刀」2振りが出土したことから、この神社の敷地は、古墳の上か、古墳の側に当たるようです。

この地の砂丘の先端に1600年前に古墳が築かれ、近くに集落が形成されていたようですが、現在ではかつての境内に道路が造られ、面積が半分くらいになっています。