千葉市内で最も古い道標(道しるべ)

道標(道しるべ)は、道案内を主とする「道標」と、民間信仰に基づいて造立された石仏・石塔などに道案内の銘文を刻んだ「道標銘」とに大別されます。

千葉市内では、現在、128基の道標が確認されていますが、その中で最も古い道標(道標銘)は、中央区弁天4丁目11番地先(旧地は千葉街道に面する場所)の宝永2年(1705)の青面金剛像(高さ110cm、奥行20cm)で、

(右側面) 右ハ □う□ 同よなもと道

(正  面) 奉造立青面金剛講中   宝永二乙酉□□□□

(左側面) 左ハ さいか□ 同□□□□道

と刻まれています(表面が風化し、銘文の多くが読解不能)。

全体的には、江戸時代の道標は少なく、多いのが大正・昭和初期に各地区の青年団によって建てられたものです。

また、「道路元標」も、幕張町・千城村・誉田村・生浜町・更科村の5基を確認しています。これは、明治・大正期の旧町村時代のもので、各町村の中心地(役場付近)に建てられました。この元標があるところが、当時、行政・商業の中心地であると共に、最も栄えていました。